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趣味を活かして多世代と交流「地域みんなの先生」

長年のライフワークを振り返る私設ギャラリーをオープン

子どもが独立し、夫も定年退職。人生の大きな節目に新しいことを始めたいと、「家を開く」活動を始める女性もいます。活動の内容は、家事の傍ら長く続けてきた趣味を活かした教室や、自らの作品を公開できるギャラリーなどが主流。目的としては収入を得ることよりも、幅広い世代と趣味を通じた交流をもちたいという欲求が強い傾向にあります。実際、教室には同世代の女性が集まり、いつも自然と輪の中心にいる。そんな人が多いようです。

E代さん(60歳)
長年専業主婦として家庭を守り、2人の子どもを育て上げたE代さん。夫の定年退職、子どもの独立という大きな節目を迎え肩の荷が下りたことから、何か新しいチャレンジを始めたいと考えました。そこで、自宅リビングの半分を手づくりで改修し、長年の趣味である陶芸作品を展示するギャラリースペースに。隔週ペースで陶芸教室も開催しています。
E代さん(60歳)
自宅の一部をギャラリーに。趣味の陶芸作品を展示

平凡な暮らしの傍ら、趣味を活かして自己実現

平凡で堅実な暮らしを望む安定志向ながら「やりがいや達成感を感じられる人生を送りたい」と、精神面での充実を重視するE代さん。主婦業の傍ら趣味で続けてきた陶芸にも、単なる趣味の域を越えた情熱を注いできました。市民ギャラリーに作品を展示したり、コンクールで入賞するなど、その腕前はかなりのものです。人生も終盤に差し掛かったところで、これまでの作品を広く発信するスペースを持ちたいと考え、自宅の一部をギャラリー仕様にすることにしました。

自宅の一部を使ったギャラリーは、誰でも立ち入り自由

これまでにつくりためた膨大な作品を展示するだけでなく、定期的にテーマを決めて企画展も開催。その都度、新作を発表するようにしています。友人だけでなく、半ば公共的なスペースとして開放時間中は誰でも自由に立ち入りできるため、ふらっと訪れる人も多いようです。なかにはそのまま陶芸に興味をもち、企画展の度に足を運んでくれるようになった常連さんも。

月2回の陶芸教室で、運営コストをねん出

ギャラリーへの改修は家族に手伝ってもらい、陶芸を学んだ師匠に窯を借りることでできるだけお金をかけずにスタート。展示会を告知するためのチラシづくりなど、運営にかかるコストは月2回の陶芸教室で賄うことにしました。人に何かを教えるのが好きなE代さんの性格もあり、陶芸教室は近所の人を中心に、子育てを終えた同年代が集まるように。コミュニティスペースとしての機能も担っています。

ものづくりが好きな仲間にスペースをシェア

また、最近はものづくりが好きな仲間にスペースを貸し出しています。陶芸だけでなく、絵画や写真、手芸などライフワークの成果を発信したい人にギャラリーを無償で提供。そこに訪れる人の輪も広がり、E代さん自身の人脈もどんどん広がっているようです。

長年続けてきた趣味やライフワークを披露する、集大成ともいうべき場所を持ちたいと考える人は多いのではないでしょうか? ギャラリーを別に借りるお金はなくても、自宅なら最小限の費用負担で小さくスタートできます。それでも運用次第では、E代さんのように多くの人に集まってもらうスペースに育てていくことだって可能になるのかもしれません。

「地域みんなの先生」の実例

  • ジャズファンが集まる
    自宅脇の小さな音楽カフェ

    ジャズファンが集まる自宅脇の小さな音楽カフェ

    自宅の一画で営む伊豆高原のジャズ喫茶。高性能ネットワークオーディオルームを、近隣の住人などが集う憩いの空間として開放。

  • 人と人を結ぶ
    コミュニケーションサロン

    人と人を結ぶコミュニケーションサロン

    音楽や映画などのアートを通して、人と人を結ぶサロンとして自宅を開放。60歳を過ぎても、ポジティブに年齢を重ねている。

  • ものづくりを通じて
    「地域の和」をつなぐ、一軒家工房

    ものづくりを通じて「地域の和」をつなぐ、一軒家工房

    建て替え時に、自分の作品を展示するスペースを設置。地域の方の要望で、教室として提供。小学生~お年寄りの交流の場にも。

  • 三世帯住宅の一部を
    レストランとして開放

    三世帯住宅の一部をレストランとして開放

    総面積155坪のうち30坪程度を開放したレストランカフェ。和食主体のヘルシーなランチと夜はお酒も楽しめるコミュニティスペース。

情報掲載日/2014年10月29日

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  • 近隣住民も集う
    マンションの日曜喫茶

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    マンション居住者だけでなく、地域の人にも開かれた「日曜喫茶」。100円モーニングでマンション内外の交流を図る。

  • おうちでコンサート!
    室内楽を気軽に楽しむ

    おうちでコンサート!室内楽を気軽に楽しむ

    築30年超のコーポラティブマンションの集会所ではじまったコンサートが前身。プロの音楽家を招き、無料演奏会を自宅で開催。

  • 住人、地域をつなぐ
    マンション内の名物マルシェ

    住人、地域をつなぐマンション内の名物マルシェ

    茅ヶ崎市のマンションで、第4日曜に開催される「アイランズマルシェ」。月1回、マンション前の広場が近隣住民の社交場になる。

  • 妻との約束に導かれた、
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    山田和夫さんが主宰する「要町あさやけ子ども食堂」。子ども1人でも入れる食堂として、第一・第三水曜日に自宅を開放している。

  • 大切な人と大好きなパンに
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    大切な人と大好きなパンに囲まれて生きる

    実家の空きスペースを改装して自宅パン屋を開業。自身も3人の子どもを育てている。

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    ママを対象に、託児機能付きランニングステーションを自宅に開業。自身も3人の子どもを育てているママ。

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