物件の広告でよく目にする「築浅」の文字。築浅とは、建物ができてからまだ日が浅いことを意味していますが、具体的な基準があって表記されているわけではないだけに、一般の人が築浅をどのように認識しているのかはとても気になるところです。
そこで今回は、築浅に関するアンケート結果を基に、「築浅」とは何かを細かく分析していきたいと思います。
気になるアンケート結果を見ると、築年数が「1年以内」・「2年以内」という比較的厳しい回答をした人は、全体の約1割にとどまり、残りの約9割が「3年以内」であれば築浅物件と呼べるという結果になりました。つまり、「売る・貸す」際の築浅というキャッチコピーとしては、3年以内であれば大多数の人が賛成ということになります。
ただ、実際は築3年以上を経過していても築浅という表現をしている物件広告はたくさんあります。新築という表記については、「築1年以内でかつ未入居物件」という明確な基準があります。ですから、例えば築1年以内だとしても、一度人が入居してしまった場合は、その瞬間から「築浅」という表記になります。これに対し、築浅とはあくまで「築年数が浅い」という言葉を略しているだけなので、このアンケート結果からも分かるように人によって認識が大きく変わってくるのです。