昨年に続き、トップ10入りを果たした東京。従来のビジネス街のイメージに加えて、最近は商業の街としてもにぎわいを見せている。
まず、東京駅構内には新商業空間「グランスタ丸の内」が広がり、最新コスメや生活雑貨、カフェ、レストランなどが並ぶ。また、駅周辺にも「KITTE」、「東京キャラクターストリート」などの商業施設があり、徒歩圏内の日本橋や京橋に目を向けても「コレド室町」や「京橋エドグラン」などの再開発ビルが続々と誕生している。
一方で、現在2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた駅周辺や八重洲地区の再開発プロジェクトも進行している。まず、2017年の冬には丸の内駅前広場が整備される。広場には日本の四季を彩るサクラやモミジといった木々が植えられ、日本の玄関口にふさわしい景観へと生まれ変わる予定だ。
また、駅前で進行中の超高層ビル建設計画は、「街が1つ増えるほどの供給をもたらす」とささやかれるほど期待値が高い。2027年の完成を目指す高さ390mの複合ビルは、実現すれば日本一の高さ。東京の新たなランドマークになるのは間違いない。
さらに、東京駅を中心としたバリアフリールートの増設、中央地下通路沿いに「地下中央待合広場(仮称)」を整備する計画もある。約500m2の吹抜けが心地良い空間は、単なる待ち合わせ場所に留まらず、情報発信・季節ごとのイベントとしても大きな役割を果たすだろう。
しかし、東京駅の周辺にそもそも「住む場所」はあるのだろうか?駅周辺はオフィスビルや観光スポットが集積していることもあり、住む場所を探すのは難しいが、東京駅から徒歩10分圏内にまで範囲を広げてみると、昭和通りを越えたあたりにはマンションが少なくない。家賃相場はワンルームマンションで10.3万円、1K・1DKで10.9万円だ。(SUUMO掲載情報より抜粋、2017年3月10日時点)
やはり、住居コストは高いが、東京の玄関口といえるエリアに住む対価としては妥当なところだろう。JR在来線9線と新幹線6線、東京メトロ丸ノ内線が乗り入れる利便性を享受できるのは大きな魅力。加えて、皇居の緑や歴史的な建造物、さらには芸術・文化にふれられる劇場も多数点在し、余暇を過ごすにも抜群な環境といえる。